AIの活用・取り組み事例

マンション管理を自動化する「AI管理人(コンシェルジュ)」とは何か?

AI管理人とは

AI管理人とは、AI(人工知能)を活用し、マンションの住民を支援するサービスのことを指します。「AIコンシェルジュ」と呼ばれることもあります。

事例

事例としては、大京グループ子会社の大京アステージの実証実験が挙げられます。

大京アステージの会社概要

  • 商号:株式会社大京アステージ
  • 設立年月日:1969年(昭和44年)4月5日
  • 本社所在地:【本社】東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-18 オリックス千駄ヶ谷ビル
  • 資本金:12億3,700万円
  • 事業内容:マンション管理事業 / 修繕工事事業 / 居住者サービス事業

実証実験のプレスリリースについては、以下の通り。

マンション居住者の満足度を高めるきめ細やかな対応にAIを活用

満足度の高いマンション管理サービスを提供するには、居住者の方や管理組合からの問い合わせに対するきめ細やかな対応が求められます。しかし、これまでは勤務時間外や清掃などで管理人室を空けているときなど、管理人が問い合わせに即座に対応することが難しいこともありました。また、専属の管理人がいない物件では、居住者の方々から「問い合わせや相談がしづらい。」といった声も上がっていました。

このような状況の解決に向け、大京グループが着目したのがAIの活用でした。急速に進化を遂げるAIをマンション管理業務に利用できないかという検討がなされ、今回の実証実験に至りました。この実証実験を通じて、居住者の方々にご協力をいただきながら「AI管理員」「AIコンシェルジュ」サービスの精度を向上させ、1年以内を目途にサービスが開始できるように進めていきます。

今後は問い合わせ以外にもAIを活用していく

大京グループでは、2016年10月に発表した中期経営計画「Make NEW VALUE 2021 ~不動産ソリューションによる 新・価値創造」において、「研究開発の推進」を新たな取り組みテーマとして掲げています。なかでも、①遠隔化及び無人化、②機械化、③建物・設備の長寿命化をテーマとした研究開発を進めており、今回の「AI管理員」、「AIコンシェルジュ」もその取り組みの一例です。この不動産業界初の試みを通じて、将来的には物件個別の問い合わせへの回答など、より広い領域での活用も検討していく予定です。

参考:AIがマンション居住者の「快適な生活」をサポートする時代へ

AI管理人が注目される背景

AI管理人が注目される背景としては、深刻なマンション管理人不足があります。

「最近は『モンスター住人』に悩まされる管理員がいます。精神的に不安定な住人が、何かと難癖をつけて攻撃してくるんです。その物件は管理員を何人送り込んでもすぐにやめてしまう。そこまでひどくなくても、管理員室にいれば『仕事をしていない』と言われ、巡回に出ていれば『いつもいない』と言われる。やりがいを感じる機会が極端に少ない」

参考:“モンスター住人”に悩まされ…マンション管理人はAIに置き換わる?

上記の通り、マンション管理人の仕事というのは、決して簡単なものではないにも関わらず、それほど報酬面も良くないようです。こういった領域こそ、AI(人工知能)を活用したサービスにより、自動化・効率化を行うことができればと思います。

個人的な見解・考察

個人的な見解・考察は以下の通り。

  • 不動産分野のマーケットは非常に大きく、国内のマンション管理人の業務が部分的にAIに置き換わるだけでも、相当なインパクトはある
  • まだまだ実証実験の段階だが、今後、要注目の領域である
  • 不動産分野のAI(人工知能)の活用については、他にも価格査定や投資分野など多岐に及ぶため、今後、当サイトでも積極的に取り上げていく予定である