AIは「技術10年ビジョン」の重要な柱の一つ
パナソニックでは、2015年から「技術10年ビジョン」を掲げ、自社の研究開発の方向性を示しています。具体的な内容としては、
- IoT / ロボティクス領域
- エネルギー領域
に大別され、その中のIoT/ロボティクス領域においては、
- 人工知能
- センシング
- UI/UX
に特に注力しています。
これまでの取り組み
パナソニックのAI(人工知能)に関するこれまでの取り組みを整理します。
AI人材育成プログラム
パナソニックでは、2016年からAI人材育成プログラムを開始しており、5年以内にAI(人工知能)人材を1000―1500人に増員することを目指しています。
AIソリューションセンター
AIソリューションセンターは、AI技術を活用することで、様々な事業に貢献する役割を担っています。実際、パナソニックAIソリューションセンター所長の九津見洋氏は同部署を「新しいビジネスのゼロからイチを作る部署」と位置づけています。AIソリューションセンターでは、
- 組み込みの「Embedded」
- AIが判断した結果に対し、対策を打つ「Explainable」
- 使うほどに進化する「Evolution」
と3つのEから成るAIに注力しており、これを「E3-AI(イースリーエーアイ)」と名付けています。
AIスタートアップ「Arimo」の買収
2017年10月、パナソニックは米国のデータ解析会社として知られる「Arimo」を買収しています。Arimoの会社概要については、以下の通り。
【Arimo社の概要】
- 会社名: Arimo, inc.(アリモ社)
- 所在地: 888 Villa St., Suite 400, Mountain View, CA 94041
- 代表者: Christopher Nguyen(クリストファー グエン) 他3名
- 設立: 2013年
- 事業内容: ディープラーニングを活用したデータアナリティクスソリューションの開発・販売・サポート
最後に
日本を代表するメーカーとして知られる同社ですが、AI人材の育成については順調のようで、当初の目標を前倒しで達成する見込みが高いとのこと。今後の展開にも要注目です。